4月26日に「渋谷ヒカリエ」がオープンして話題の東口駅前エリア、渋谷駅東口町会・渋谷駅東口商店会の大野武会長にお話をうかがいました。
ヒカリエへのお客さんの1割程度は流れてくると思っていましたが、今のところ、ヒカリエで買って食べて帰ってしまう完結型のお客さんばかりで、東口商店街の方は期待外れといったところです。しかし、東横線と副都心線がつながり、地下広場が出来上がれば、東口商店会につながる流れが生まれてくるでしょう。
現在の東横線渋谷駅の跡地に、東急さんは新しいビルを建てる計画なので、完成すれば、やはりその効果も出てくるでしょう。都、区、東急電鉄、それに私たち地元町会などで、渋谷川環境整備協議会を作りました。これも、東口商店会にとっては、プラスになると思います。
ヒカリエは東口町会の賛助会員になっていただきました。東急東横店は東口商店会の方に入っていただいています。東急電鉄の野本弘文社長は開発畑のご出身ということで期待しています。
代官山から渋谷へ流れができたらいいですね。原宿からキャッツ通りへの流れがありますね。できたら、代官山から東口、明治通りを通って原宿へという流れを生みたいのですが、そのためには商店会としても考えなければならないことが、たくさんあるようです。
その一つが東口の場合、飲食店中心で、有名なブテックとか集客力のある商品を売る店がほとんどないことです。駅前は賃料が高いので、どうしてもそうなるのですが、渋谷全体でみても、中心街がファーストフードの店が多くなってしまいました。これでは大人が逃げて行ってしまいかねないです。
青山に行くと、ちょっと一歩路地に入ったところに洒落た飲食店があります。渋谷もそこら辺を学び、再開発の中で特色のある店をもともっと増やしていかなければならないですね。
渋谷は若者の街といいますが、新宿と比べると渋谷に集まる若者は学生が多く、案外エリート意識が強いようですね。新宿の方はいろんなタイプの若者がいて、働いている子も多いから、割と世慣れしています。お年寄りをいたわる若者の姿も目に付きます。銀座はおしゃれで気取った若者の街ですね。街様々です。